

公開日 2018年11月05日 | 更新日 2018年11月05日
京都大学
京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室は、1899年に開設され、100年以上の歴史をもつ教室です。2017年現在、教室員の数は66名で、関連病院に派遣されているスタッフを含めると100名以上です。血液内科の教室としては、日本で1位、2位を争う大きな教室となっています。
血液疾患及び感染症を含めた広範囲の疾患を専門としており、最新の研究機器を使用しながら、基礎研究から臨床研究、京都大学ならではの最新研究まで行うことが可能です。
診療科 | 血液内科 |
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専門分野 | 血液内科分野 |
症例・ 手術数 |
入院総数 431(急性白血病 120、リンパ腫 196、骨髄腫 40)、造血幹細胞移植 総数 50(同種 37、自家 13) |
関連病院 |
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京都大学は自主性を非常に重んじている校風があります。そのため、京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室では、研修内容の大枠はあっても、細かく指示することはなく、自身の学びたいことを実現していける環境になっています。たとえば、長期に渡って関連病院で臨床研修をしたり、なるべく若い年齢での基礎研究を望むスタッフには、後期研修の途中でも大学院入学を許可したりしています。
また、関連病院にいながらも臨床研究に関わるという道もあります。京都大学の複数の関連病院は、共同で臨床研究を行っています。そのため、関連病院で主に臨床をしながら、研究にも興味のあるスタッフは、共同研究に参加し、プロトコールの作成や論文執筆を担当しています。臨床をしながらでも、臨床研究に携わることが可能です。
京都大学には、研究支援センターがあります。そのなかには、貴重な研究機器が多数置いてあり、さまざまな科が共同で使用しています。京都大学では、最先端の研究機器を使用しながらの研究が可能です。
京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室では血液内科分野のほぼすべての領域を専門として、研究や臨床を実施しています。研究では基礎的研究や臨床研究、京都大学ならではのiPS細胞を使用して血小板を作製し、その血小板をヒトに応用するといった最新の研究も行われています。主な研究内容は以下のとおりです。
また、先代教授である内山卓先生はATL(成人T細胞白血病)の発見という素晴らしい功績を残してくださいました。そちらの研究も引き継ぎ、積極的に実施しています。
京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室では、以下のようなジャーナルに論文を掲載しています。
一般的な研修の流れは、初期研修終了後、後期研修として約3年から5年間、関連病院の血液内科で臨床の研修をします。その後、京都大学に戻り大学院に入学し、研究に専念します。多くのスタッフは大学在学中に専門医の資格を取得しています。
教室の関連病院は現在25施設あります。そして、血液内科は大きな施設にしか設けられていないこともあり、関連施設の多くは都道府県の基幹病院となっています。主な関連病院は以下のとおりです。
京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学教室では、各学年で1人か2人の教室員が海外留学に行っています。現時点では、8名がアメリカの大学に留学中です。主な留学先は以下のとおりです。
自主性を重視しているという校風もあり、教室員のキャリアパスはそれぞれ異なっています。大学に残り研究を続けるスタッフもいれば、関連病院に着任するスタッフもいます。また、他大学の教授として活躍している方もいます。
所属医師 | 85名(男性65名 女性20名) |
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専門医 | 日本内科学会 総合内科専門医
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男女比 | 7:3 |
所属医師の 主な出身大学 |
京都大学、滋賀医科大学、奈良県立医科大学、大阪医科大学、岡山大学、鳥取大学 |
同大学出身者と 他大学出身者の比率 |
2:1 |
現在、教室員の3分の1以上は、他大学の出身者です。そのため、京都大学以外の大学出身だからといって、教室に馴染めないということはありません。近畿地方の国公立大学、私立大学のみならず、関東の私立大学やその他地方の国公立大学も含め全国の大学からの出身者が集います。
教室員の男女比は、現在約7:3と、血液内科では女性の人数も比較的多い教室です。そのため、女性が働きやすい環境を作れるように心がけています。たとえば、大学で研究を行っている期間は、出勤時間や退勤時間を変更して、時短勤務ができる体制にしています。このような制度を活用しながら、子育てと研究を両立している女性教室員も少なくありません。
この医局の情報をインタビューさせて頂いた先生
京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学 教授
高折 晃史 先生
京都大学を卒業後、米国UCSFグラッドストーン研究所研究員などを経て、京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学 教授へと就任する。現在は若手医師の教育を行う立場として、血液内科医を増やそうと日々奮闘している。