公開日 2018年11月05日 | 更新日 2018年11月05日

横浜市立大学

リハビリテーション科学教室

新進気鋭の教室、伝統あるリハビリテーション科で学ぶ

当教室は、2016年1月に開講した新しい教室です。しかし、診療科としては全国的にも伝統があります。1968年、まだ大学病院にほとんどリハビリテーション科がなかった時代に横浜市立大学附属病院リハビリテーション科は設置され2018年には50周年を迎えました。本学のリハビリテーション科は、日本のリハビリテーション医学を牽引する人材を多数輩出してきた実績もあり、また行政・福祉と連携して全国的にも類を見ない医療から福祉、生活、障がい者スポーツまでを包括した総合的リハビリテーション施設(横浜市総合リハビリテーションセンター)をつくるといったことも行ってきました。
医学の発展で、病気を患っても長く生きられる方が増えてきています。これは素晴らしいことです。しかし一方で障害が残ってしまう方も増えています。そのような方が、障害を持っていてもより人らしく生きがいを持って生きることをお手伝いできるのが、リハビリテーション科医です。リハビリテーション科医のニーズは今後ますます増していきます。
リハビリテーション科としての伝統を持ち、高度な医学的知識・技術をもったリハビリテーション科医を目指す医師を、歓迎します。

医局情報

診療科 リハビリテーション科
専門分野 リハビリテーション医学
症例・
手術数
2017年度 新患紹介数 2514件
関連病院

当院

関連病院

専門分野

脊髄損傷や生活期のリハビリテーションを得意としつつも多彩な疾患や障害に対応したリハビリテーション医療のすべてを学ぶことが可能

横浜市立大学リハビリテーション科では、大学病院ならではの多彩な疾患や障害に対応したリハビリテーション医療を行いますが、伝統的に脊髄損傷や、生活期のリハビリテーション医療を得意としてきました。

リハビリテーション科医を志す方には周知のことではありますが、私たちは他科の「臓器別」に診る診療科と違い、「全身のあらゆる障害」を診ます。ですから、どんな病気であっても障害が起きればそれを治し、生活が送れるよう治療を施します。なかには様々な疾患が合併して、ひとつの障害を起こしていることもあります。

そのため、私たちリハビリテーション科医は「全身を診ること」がとても大切です。全身を診て障害を評価し、適切な治療を行うことが求められます。そこで各セラピストなどと協力して、チームで医療を行います。

また、大学院の講座として研究も推し進めています。新たなエビデンスをつくり、さらなるリハビリテーション医学の発展のために教室員とともに研究を進めています。

教育体制・キャリアパス(専門医及び学位の取得)

1.研修の流れ

豊富な関連施設でリハビリテーション医療に必要な知識・技術を習得

入局後は、大学病院、回復期の病院にそれぞれ半年以上在籍し、各期のリハビリテーション医療について学びます。

後述しますが、当教室は提携病院も多く、さまざまな症例に触れ障害の診断法や治療法について学ぶことができます。リハビリテーション科医はあらゆる疾患の障害やリハビリテーション医療について学ぶことが求められるため、それらをまんべんなく学ぶことができるような研修プログラムとなっています。

研修プログラムで習得可能な内容は以下のとおりです。

患者診察・機能評価

リハ医学的問診、整形外科的診察、神経学的診察、身体機能評価

(運動機能評価、日常生活活動評価、歩行評価、ASIA脊髄障害評価、失語症評価、高次脳機能評価、摂食嚥下機能評価、排泄機能評価、QOL評価)

リハビリテーション治療計画

目標設定、リハビリテーション依頼箋の作成、リスクマネージメント、チームマネージメント

障害者のプライマリケア

原疾患の医学的管理、合併症の診断・治療、併存疾患の管理、関連科へのコンサルテーション

臨床検査

神経生理学的検査、運動負荷検査、歩行分析、重心動揺検査、摂食・嚥下検査、筋力測定、圧分布測定

治療技術

神経ブロック(神経破壊剤、ボツリヌス毒素)、トリガーポイントブロック、関節穿刺、髄腔内バクロフェン療法、気管切開・胃瘻・膀胱瘻処置、経管栄養管理、人工呼吸器管理、自己導尿管理、褥瘡処置

リハビリテーション関連技術

理学療法、作業療法、物理療法、言語聴覚療法、摂食嚥下療法、義肢・装具療法、リハビリテーション心理カウンセリング、リハビリテーション工学、ソーシャルワーク、地域・在宅リハビリテーション、社会・職業的リハビリテーション、回復期リハビリテーション、小児療育(発達リハビリテーション)

2.キャリアパス

当教室はまだ新しい教室のため、教室員のキャリアパスもこれからつくられる段階です。提携病院の部長や開業医などとして、臨床医の第一線で活躍するキャリア、大学に残り研究を進め、大学の教員となるキャリアなどが考えられます。

私の考えでは、どのようなキャリアに進むとしても、ぜひ学位は取っていただきたいと考えています。なぜなら、リハビリテーション医学・医療はその研究や教育がまだ発展途上で、リハビリテーション科の講座を有する大学もまだ30校程度にとどまっているからです。横浜市大でリハビリテーション科医を志す方には、ぜひ学位を取得しリハビリテーション医学の発展のために後進の教育にも取り組んでいただければと思います。リハビリテーション科医はまだまだ数が少なく、次の世代の若い医師を育てていくのも、大切な使命であると考えています。

3.関連病院

  • 横浜市立大学附属病院
  • 横浜市立大学附属市民総合医療センター
  • 神奈川リハビリテーション病院
  • 横浜市総合リハビリテーションセンター
  • 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
  • 横須賀共済病院
  • 横浜市立市民病院
  • 藤沢市民病院
  • 神奈川県立総合療育相談センター
  • 神奈川県立こども医療センター
  • 神奈川県立がんセンター
  • れいんぼう川崎
  • 鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院

4.留学

当教室は開講して間もないため留学実績はまだありませんが、これから留学も進めていきたいと考えています。

医局の構成

所属医師 50名
専門医

43名

男女比

6:4

所属医師の
主な出身大学

横浜市立大学、弘前大学、岩手医科大学、山形大学、東北大学、金沢大学、信州大学、浜松医科大学、広島大学、産業医科大学

同大学出身者と
他大学出身者の比率

5:5

横浜の地で多様なバックグラウンドを持つメンバーと研鑽しあう

現在の教室員は50名で、そのうち約4割が女性です。出身大学は本学と他大学の出身者が半々程度で、弘前大学、岩手医科大学、山形大学、東北大学、金沢大学、信州大学、浜松医科大学、広島大学、産業医科大学などです。

横浜という土地柄、他県出身者も多く、またUターンで戻ってくる方も多いことから、さまざまなバックグラウンドを持つ医師がそれぞれを認め合いながら切磋琢磨できる風土があります。

女性医師の働きやすさを重視

当教室は女性医師が比較的多いことから、女性医師のライフイベントに伴うキャリアサポートにも積極的です。リハビリテーション医療には急性期・回復期・生活期と段階があります。出産・育児・介護などの状況により、家庭と両立しやすい働き方を選ぶことができます。

もちろん、育児をしながら働いている方や産休・育休の取得実績もあり、ロールモデルとなる先輩医師がいますから迷うことはありません。

所属医師のインタビュー

研修生へのメッセージ

本学のリハビリテーション科は伝統があり、長年リハビリテーション医学・医療の分野で重要な地位を築いてきました。研修施設や症例数も多く、リハビリテーション医学・医療を学ぶには最適の環境を整えています。
当教室で学ぶ意欲がある方は、ぜひ門を叩いてください。私たちは日本のみならず、世界でも通用するリハビリテーション科医を育てる自信があります。そしてここでリハビリテーション科医として一人前になったら、ぜひ今度は指導者として後進の育成に励んでいただければと思います。
入局に必要なものは、一流のリハビリテーション科医になりたいという思いです。私たちとともにリハビリテーション医学の発展と、患者さんに貢献できる医療を提供できるよう学びませんか。

この医局の情報をインタビューさせて頂いた先生

横浜市立大学リハビリテーション科学教室 主任教授

中村 健 先生

ICUのリハビリテーションや周術期リハビリテーションなど、急性期リハビリテーションに力を入れて取組み、成果を示している。また、日本リハビリテーション医学会において障がい者スポーツ委員会の担当理事として、2020年の東京パラリンピックに貢献すべく、障がい者スポーツの医学的サポートなどの活動を積極的に進めている。研究分野としては、障がい者を対象とした自律神経、循環生理、運動生理等に関する研究を進めている。